■これと「どくさいしゃスイッチ」はずっと欲しいと思ってました
アニメファンなら一度はやったことであろう「ポチッとな」というアクション。アニメ「ヤッターマン」に登場する悪のグループ・ドロンボーのメンバーであり、科学者であるボヤッキー氏(声:八奈見乗児)が毎回最終手段として押すボタンのことである。
押すときと場合によるが、時には意外な武器を繰り出したりして、主役のヤッターマンを苦しめるのだが、最後は
*※ 自 爆 ※*
とまぁ情けないドクロの顔をしたキノコ雲とともに壮絶な最期を迎えるのがお決まりのパターンだ。偉大なるマンネリズムであり、カタルシスである。押してはいけないのに押したくなる禁断のボタン、それが「ポチッとな」だ。待ち望んでいた大人のお友達も多いことと思う。今すぐマクドナルドへ走りましょう。
諸般の理由から危険な玩具に分類されるかもしれないので、製品化はもちろん、手に入れるのも困難かと思われた「ポチッとな」だが、今回はマクドナルドのハッピーセットとしてなぜかラインナップされ、大々的にCMも打たれたので、ファンとしては手に入れずにはいられなかった形だ。
こないだリバイバル版のアニメが放送されたりして、子どもへの認知度も多少はあると思われるヤッターマン。他にもヤッターマン2号の上半身とか、合体するヤッターワンとヤッターペリカンなど魅力的な製品をハッピーセットにフィーチャーしている中でこの「ポチッとな」がくるのは少々不思議な感じがする。
絶対オールドファンウケを狙ってるだろこれ…。
というツッ
コミはさておき、一片が6cmメートルの「ポチッとな」はとにかく簡素な包装に包まれていた。まずは包装袋から本体をとりだそう。
袋に印刷された表記によると、正式な製品名は「ポチッとな」で正解らしい。英語表記で「Now, come on!」。どちらにしても製品名を聞いただけでボタンが一個ついているだけの箱を思い浮かべるのは難しい。
しかも周りの黄色と黒のライン(トラと呼ぶらしい)のシールが別添。これくらい最初から貼っておいてくれてもいいと思うのだが、これぐらい自分でやれというマクドナルドの無言の圧力をちょっと感じた。
ちなみに本体裏面には×○が書かれたスイッチと、スピーカーのための穴が空いている。耐水性はなさそうだ。四つの「△」形ネジで裏ブタが固定されている。電池交換の時はフタを外さなければならないが、この△ネジがネックになりそうな設計だ。
■じゃ早速「ポチッとな」
さて、シールも貼り終わり、裏面の電源を○に合わせたところでおもむろに赤いドクロのボタンを押そう。緊張の一瞬だ。くれぐれも近くに火薬や可燃物を置かないようにしよう。下手すると自爆しかねない…。
ボタンの押しストロークは1mm~2mm程度。「ポチッ」というよりは「ガチャッ」という感触。人差し指や親指で押すのはもちろん、手のひらでボタン全体を包んで押す、いわゆるクイズ王方式も結構快感であり、ぜひ試していただきたい。
発せられるサウンドは3種類。
- ドロンジョ様「やぁ~っておしまい!」
- トンズラー&ボヤッキー「アラホラサッサー!」
- ボヤッキー「ポチッとな」
いずれも貴重すぎて頭が下がるようなサウンドである。
実質この3種類がローテーションするため、残念ながら「ポチッとな」単体で連発することはできない。非常に意見の分かれるところだが、できることなら「ポチッとな」だけ連発して新種のラップのように奏でてみたかった感じだ。実際に押してみたが、高橋名人の16連射チックにこすることで連発も可能なのが確認された。ただのオマケとは思えないほどの性能である。
■何はともあれ分解する
ここまできたらどんな部品で構成されているか見てみたくなったので、分解してみた。
※この分解を行うとメーカーの補償が受けられなくなる可能性があります。個人の責任で行うようにしてください。
前述のように△ネジが最大の障壁である。通常のドライバーでは外すのが難しかったり、ねじ山がつぶれてしまう可能が高い。かといって△形のドライバーなんて持っていないので、そのへんはちょっとゴニョゴニョ
してなんとかクリアした。要は△の山意外の所に支点をもってくればよいらしい。よくわからん人はトルクスドライバーでググってください。
さて、中身はとてもシンプル。電子部品にさほど詳しくない私でもだいたいの構成はわかる。まず下にあるのはスピーカー。黄色い導線で基盤につながれている。
上部の基盤にはオンオフスイッチと音声データを納めているであろう黒いチップ部、そしてボタンを押したことを感知するセンサーがついている。このボタン部分が「ポチッとな」の絶妙な押し具合につながっていると見ていいだろう。
さらに裏面を見るとボタン式電池が2個直列でつながれている。これはLR41形電池と呼ばれるもので、国内ではパナソニックやソニーが生産している標準的規格の電池だ。
幸いコンビニや電気店、Amazon
などでも手に入る比較的普及しているタイプの電池であるため、ポチッとしすぎて電池切れになったときも安心だ。予備にいくつかそろえておきたい。
今回分解して感じたのは、一見安っぽそうな外見を、子供用にとても丁寧に作っているところだ。これはハッピーセットという大量生産のなせるわざだろう。
さらに個人的な意見を言わせてもらうと、前に述べた3種類の中から声を選びたかったという点と、ストラップを通す穴を上部に開けてもらいたかったという点だ。
想像してみて欲しい、子ども達がこの「ポチッとな」を首からさげて公園で遊ぶところを。
世界はまだまだポチッとする場所にあふれているのだ。